2011年3月16日水曜日

μSv/h (地震 その3)

放送を聴いていると、マイクロシーベルトとマイクロシーベルト毎時 が、なんだか意図的に混用されているような気がする。

一回のレントゲンで受ける量が40μSv ... これは /h 無しの値なのかな、せいぜい数秒間にこれだけ受けるとすると、毎時換算だと、mSv/h 単位の被爆になるし、一回の飛行機旅行で 200μSv というのも /h 無しの値なんだろうか? 5時間の飛行なら、40μSv/h 位の計算になる。

で、比較対象となっているのは、明らかに 10μSv/h が 40μSvより量が少ないから心配ない的な表現をするわけだけれど、一日にすれば、240μSvで、毎日5回もレントゲン撮影をするのと同等レベルの話で、まったく安心しろとは言いにくい量だ。逆に、最大値の方も 40mSv/h の方も、それが一時間も継続するならともかく、数分間のピーク値なら取り立てて気にするほどのことでもない。

大本営発表が「安全だ」と強調しはじめるのは、安全でないことの裏返しなのだろうけど、どうなのかな。情報開示が遅いとか言われているけれど、東電は良くやっていると思うよ。素人への説明に専門家を割りあてるよりはその間に本来の仕事をしてもらった方がいい。
たぶん、判断の間違いがあるとすれば、被害を最小にすることを優先して最悪のケースの被害を減らすことを優先しなかったことかな。

[追記:3/17] 平時の 100μSv/h の漏れは「避けなければいけない大変な異常事態」だけれども、緊急時の100μSv/hは、避けなければいけない量ではない ... 緊急時には、平常時の基準値を一時的に超える結果を招くことが明らかな処置をあえてすることを避けてはいけない ... ということ。結果がうまくいったときには、あとで(もっと別の方法があっただろうと)批判されることになるだろうけれど。

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