2021年11月25日木曜日

某社のシステム管理を抜けて思ったこと(その2)

 オンプレミス回帰

昔は、回線の細さやセキュリティがネックになっていて、社内の基幹システムをクラウドに全面移行するのに抵抗があったわけだが、近年のインターネット界隈の改善状況をみていると、以前に障壁と思われていた部分は、もうほとんど解消していて、もういつでもクラウドに全面移行してもよい状況になりつつある。

社内に疑似的にクラウド環境を作成していた部分(いわゆるプライベートクラウド)も、『もう手間暇を掛けて、社内にそんな環境を用意しなくても、外部クラウドでもいいんじゃない?』といえるくらいになっている。

問題はむしろ、仮想環境があまりに安直に作れることから、仮想サーバーの数が増えすぎてしまうこと... 物理サーバーの数自体はハードウェアの機能向上もあってそれほど増えていない(寧ろ減少気味か?)のだけれども、その上で動いている仮想サーバーの数が管理の限界に迫って来つつある。

10年前なら、バックアップの量も数百MB/日程度だったのが、最近ではこれが数GB/日程度に膨れ上がってきているし、BCPやらなんやらで、以前はバックアップ対象では無かったデータまでバックアップするようになっているし、社内クラウド/外部クラウド間でトラフィックを発生させるよりは、外部クラウド/外部クラウド間でデータ交換したほうが合理的な状況になってきている。

まあ、少し全体構成を見直した方がいい気がする... のだけれど、そこまで気が回らないのだろうな。

2021年11月6日土曜日

某社のシステム管理を抜けて思ったこと。

 最近の実際に起こっていることについては、時折伝わってくる断片的な噂でしかわからないのだけれども、

1. まあ、結局のところ、しばらくの間は多少の不便があっても、なにかをほんの少し我慢すれば、回ってしまう。 (保守しなくても、1年位は何もしなくても動く程度にはなるように保守してきた積りなので、当然といえば当然なのだけれど)

2. これ以上改良しようと思ったら、この部分とこの部分は抜本的に直さないと身動きができないよ、と思っていた部分は、当然のことながら抜本的な対策はされないから、後任がその場しのぎで誤魔化すしかない。まあ時限爆弾的に技術的な負債が溜まっていって、さらに後任の管理者(がもしいるとすれば)の負担が積み重なることになる。

3. 来年あたりには、予防的に積み重ねてきたメインテナンスの効果も預金を取り崩して、いよいよ危ない状態になりそうな予感すらする。その時になってやっぱり面倒をみてくれと言われても、ざっと見積もっても2年位分の放置された作業量をおそらく3ヶ月位の間でなんとか処理しなくてはいけなくなるはずだから、『やっぱり、考えたくもない』。

すこし、「まとめ」の積りで、書き留めて置こうかと思って書き出してみたものの、やっぱり気が重くなるだけ。あとは野となれ山となれ...か。