おくればせながら、第四版を購入。発売記念特価の期日はとうに過ぎていたけれども、在庫限りで記念価格で入手できた。(岩波書店特有の買取制度も影響しているのだろう)
ぱらぱらと眺めてみると、どうも過去20年の数学の発展というよりも、『日本人の業績』を強調しすぎている気がする。良くも悪くも今の日本の数学者の勢力分布を感じる編纂だな。( もっとも、以前の数学辞典も結構解析寄りで当時の『日本の』数学者勢力図を反映していたものだから、変化していないとも言える。)
たとえば、excellent ring が単独の項目として採用されているけれど、広中の特異点解消定理以外にはこれといって応用のない概念にわざわざ項目として割く理由があるのか?
ページ数の問題があるので、新しいことを記述すると古いことが簡略化されるのはしかたないこととしても、zeta関数の記述が以前よりかなり簡略化された気がする。
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